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手の中の万能リモコン。
ハプティック対応のアクションリングと MagSpeed 電磁スクロールを刷新したロジクール最上位マウス。自宅でコーディングと文章作成に使い込んだ編集部の検証結果。
MagSpeed 電磁スクロール
1 秒間に 1,000 行。長いコードや文書を一息で駆け抜ける。
手のひらに吸い付く
右手の輪郭に沿う非対称シェイプと静音クリックで、長時間でも疲れにくい。
なぜ MX MASTER 4 か
選んだ理由はシンプルで、多機能だから に尽きる。コーディングと文章作成という、画面の中を縦横無尽に動き回る作業では、マウスは単なるポインターではなく 手元のコントロールパネル になる。MX MASTER 4 は、その役割を真正面から引き受ける一台だ。
7 つのプログラム可能ボタンと 2 つのスクロールホイール、そして新搭載のアクションリング。手の中に「ショートカットの群れ」を抱えている感覚が、作業のテンポを変える。
自宅では Logi Bolt USB-C レシーバーをそのまま挿しっぱなしにしているが、Bluetooth Low Energy にも対応するため、iPad やスマートフォンにも同じ一台で切り替えられる。Easy-Switch を活用すれば、デスクから持ち出してそのまま外で作業に入れる。
電磁スクロールという、もう戻れない感触
握った瞬間に分かるのは、右手の輪郭に沿う 非対称シェイプ と、静かなクリック感。長時間のコーディングでも疲労が溜まりにくく、ふと気付くと数時間が過ぎている。150 g という重量は決して軽くないが、ソールの滑らかさのおかげで重さを感じさせない。
特筆すべきは MagSpeed 電磁スクロール だ。クリック感のあるラチェットモードから、慣性で延々と回り続けるフリースピンへ自動で切り替わる。長いソースコードや 1 万字を超える原稿を、ホイールひと巡りで一気に末尾まで送れる。一度この感触を覚えると、ノート PC の標準トラックパッドに戻るのが少しつらい。
ボタンの群れ、手の中に。

アクションリングは、まだ慣らしの途中
唯一の留保点を挙げるなら、新搭載の アクションリング(親指側のハプティックタッチ面)だ。タッチでメニューを呼び出し、振動でフィードバックを返してくる新感覚のインターフェースだが、正直に言えば まだ使いこなせていない。設定を詰め、指の動きを馴染ませるまでには時間がかかる。すぐ手に馴染む類の機能ではなく、数週間かけて自分のワークフローに織り込んでいく前提で考えたい。
誰の手に渡すべきか
このマウスが本領を発揮するのは、自宅と外、複数のデバイスを行き来して作業する人 だ。Logi Bolt の安定性で母艦の PC に据え、Bluetooth で iPad やスマートフォンへ瞬時に切り替えられる。出先のカフェで原稿を続け、帰宅したらそのままコーディングに戻る — そんな働き方を、たった一つの右手で繋ぎ留めてくれる。
総合 8 / 10。アクションリングが完全に手に馴染んだ頃、この点数はもう一段上がるだろう。
テクニカルスペック
- 寸法
- 高さ 50.8 × 幅 88.4 × 奥行 128.2 mm
- 重量
- 150 g
- センサー
- Darkfield 高精度センサー / 最大 8,000 DPI
- ボタン
- プログラム可能 7 ボタン + アクションリング(ハプティック対応)
- スクロール
- MagSpeed 電磁メインホイール + サムホイール
- 接続
- Logi Bolt USB-C レシーバー / Bluetooth Low Energy
- バッテリー
- 650 mAh / 最大 70 日(1 分充電で約 3 時間使用可)
- 充電端子
- USB-C
- 対応 OS
- Windows 10/11、macOS 12 以降、ChromeOS、Linux、iPadOS 15 以降、Android 12 以降(Bluetooth)
- 保証
- 1 年限定保証(延長 2 年あり)
メリット
- MagSpeed 電磁スクロールで長いコードや文書を一気に駆け抜けられる
- 手のひらに吸い付くフィット感と静かなクリック感で、長時間でも疲れにくい
- サムホイール、サイドボタン、アクションリングなど多機能ボタンで、コーディングと文書作成の操作を手元に集約できる
デメリット
- アクションリングは便利な反面、使いこなすまでに学習コストがある
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tj
The Editorial Authority のメインライター。ガジェットからコスメ、アウトドア、嗜好品まで、ジャンルを横断して長期検証レビューを書き続けている。現場で触れた手触りと、買って使い続けた後に残る評価を結びつけることを信条にしている。
